オドルタカラバコ

「オドルタカラバコ」は2018年より京都市で始まったコミニティダンスの小さな祭典です。

いろんな身体がキラキラ輝きを放つようなダンスの時間となるよう名付けたこのイベントは、これまでに3回開催され、のべ125人の出演者と240人のお客様が参加してくださいました。

年齢・性別・体形・国籍・障がいの有無・ダンス経験に関わらず、全ての人に開かれた「オドルタカラバコ」は、踊りを通じコミニケーションを図り、アーティストの介入により創造的で豊かな表現をが楽しむことが出来ます。

「オドルタカラバコ」では、以下のことを目的に開催しています。

①コミニティダンス周辺の活動をしている仲間同士の交流、またそれに付随するお客様に他団体を紹介する機会を作る。

②地域の人との交流し活動の認知と地域への還元。

③運営を頼らず、自らで発信していき、発表の機会を作る。

④すべての人に開かれた場であり、踊る歓びを伝える。

Vol.3では、椅子を使ったダンスワークショップを開催し、パーキンソン病の方やそれに興味のある方々がたくさん参加くださいました。

コロナ禍において、集まることが困難になってしまったいま、機会を作ることが困難になりました。

しかしながら、この場で、少しでもお互いのことを知り、交流できる機会を提供できればと願っております。 

オドルタカラバコによせて

2021年3月
皆さんは「ダンス」という言葉から、なにを思い浮かべますか?
美男美女がキレのある動きで華やかなステージ上を飛びまわる、たしかにそれも、「ダンス」の一面。
でも、踊りたい、という気持ち、誰にだってきっとある。
うれしいとき、かなしいとき、怒りや、好きだよ、っていう気持ちを言葉で表せないとき、小さな子どもは、手をふったり、足をばたばたさせたりして、大人たちにアピールします。
それは、もう立派なダンスなのではないでしょうか。
「コミュニティダンス」
年齢や国籍、性別、体型や生い立ち、ダンスの経験を問わず、誰もがもつ「踊りたい」を、実際に表現している人たちがいます。
そうした人たちの表現に触れるとき、私たちのこころもまた踊りだすような気持ちになるでしょう。「オドルタカラバコ」に出会い、あなたも、きっと勇気をもらえます。

(寄り道ルポライター かまやん) 

コミュニティダンス用語解説

【 コミュニティダンス 】
コミュニティダンスとは年齢・性別・体形・国籍・障がいの有無・ダンス経験に関わらず、全ての人に開かれたダンス。踊りを通じコミニケーションを図り、アーティストの介入により創造的で豊かな表現をが楽しむことが出来る。
【クラシックバレエ】
古典的なバレエ。バレエはルネッサンス期のイタリアが起源でフランスで発展した。もともとは宮廷舞踊であったが、劇場で踊られるようになった。決まった形式・技術の中からどれだけ美しく踊れるかを追求した芸術。
【モダンバレエ】
現代的なバレエ。バレエのメソッドを取り入れながらも抽象的な動きがあり、曲や衣装、振付も特に決められていない。自由な表現を追求するバレエ。
【モダンダンス】
19世紀から20世紀初頭にかけて主にアメリカとドイツで生まれた。バレエの厳密な動きの型を逸脱し、より自由な動きと表現を追求した。
【コンテンポラリーダンス】
同時代のダンスと訳される。モダンダンスが更に発展・細分化され、社会性を取り入れたダンス。テクニックや手法、表現は様々である。
【舞踏( ぶとう )】
西洋の重心を高くするダンス(上界思考)に対して日本人(アジア)の身体として低い姿勢で重心を下げる(下界思考)踊り方が特徴。全身白塗り、剃髪することが多いがそうでないこともある。
【ファシリテーター】
何らかの事柄を円滑に進むよう支援する働きを「ファシリテーション」といい、そのために動く人のことを「ファシリテーター」といいます。ここでは、ダンスのワークショップやクラスを引っ張っていく役割りを指す。
【ワークショップ】
参加者の主体性を重視した体験型の講座、グループ学習、研究集会などを指す。

主宰者

市川まや / Maya Ichikawa 
 

幼少よりバレエを始め大阪芸術大学に入学後、コンテンポラリーダンスに傾倒。

同大学院修了後、劇団維新派で役者を経験。

地域に住む幅広い世代のダンサーが在籍するKyoto Dance Exchange(KDE)に参加、現在代表。

ALSやパーキンソン患者、知的/発達障がいのある方へのWSを行う。

Netherlands choreography competitionファイナリスト。

KDEにて関西クリエィティブアワード2019グランプリと当日特別賞を受賞。 
介護福祉士。
She began ballet at a young age and after enrolling at Osaka University of Arts, she became interested in contemporary dance.
After graduating from the university's graduate school, she gained experience as an actor with the Ishinha theater company.
She is currently the representative of Kyoto Dance Exchange (KDE), which brings together local dancers of a wide range of generations.
She holds workshops for people with ALS and Parkinson's disease, and those with intellectual and developmental disabilities.
She was a finalist in the Netherlands choreography competition.
She won the Kansai Creative Award 2019 Grand Prix and a special award on the day at KDE.
She is a certified care worker.